コロナワクチンについて

こんにちは、院長の墨卓哉です。
コロナウイルス感染症は依然として定期的に流行していますね。当地域でも、少し前に高校生の間で文化祭クラスターと見られる集団感染が確認されました。

ワクチンや感染後の抗体は一般的に約6ヶ月で減少すると言われています。そのため、最近は年に2回ほど感染が拡大する時期があるように感じます。(次は年末年始かもしれませんね。)

最近のウイルスの型では、若い方や基礎疾患のない元気な方が重症化することはほぼありません。しかし、全国的には入院率が上昇しているとのことです。一部では「ウイルスが強毒化しているのではないか?」という見方もありますので、油断は禁物です。

さて、一宮市でも10月15日からコロナワクチン接種が始まります。ワクチンには感染予防効果もありますが、感染した際の重症化を防ぐ効果が非常に大きいため、特に高齢者や基礎疾患をお持ちの方には、ぜひ接種をお勧めいたします。

今回は国産ワクチンが多く登場したため、どのワクチンを接種するか迷われる方も多いと思いますが、データ上、どのワクチンも同等の効果があるとされています。当院では、これまで使用されてきたファイザーのワクチンを中心に接種を行います。ファイザー製ワクチンに多くの要望があるため、当院ではファイザーのワクチンを在庫豊富に確保し、予約なしで接種を受けられるよう準備しています。

その他のワクチン(武田製、第一三共製、スパイクバックス、メイジファルマのレプリコンワクチンなど)に関しては、予約制で対応し、一定の人数が集まった段階で接種日を設定する予定です。これらのワクチンも、国内で十分な試験を経て安全性が確認されていますので、報道されている危険性に関しては心配しすぎる必要はないと考えています。

ちなみに、話題の「レプリコンワクチン」について少し触れておきます。このワクチンは、体内でmRNAを増幅する技術が使われていますが、「接種したワクチンが体内で増殖し、人に感染する」という報道は、現時点では信頼できない情報です。mRNAは体内で不安定ですぐに分解されるため、感染力を持つことは考えにくいです。(新しい情報があれば随時お伝えします。)

従来のmRNAワクチン(ファイザーやモデルナ)は副反応が強かったため、少量で効果を発揮するように体内で増幅する技術が開発されました。感染予防効果がどのくらい持続するかはまだ分かりませんが、抗体価が他のワクチンよりも長く維持される見込みです。年1回の接種を予定しているため、効果が長続きするワクチンをお考えの方には、この選択肢もご検討いただけるかもしれません。

いずれにしても、皆様のご希望に沿った形で対応いたしますので、ぜひご相談ください。


コロナワクチン接種のご案内

  • 接種期間:2024年10月15日 ~ 2025年1月31日
  • 料金
    • 一宮市在住の65歳以上の方:2,000円
    • それ以外の方(自費接種):15,510円(税込)

高齢者や基礎疾患をお持ちの方に、特にワクチン接種をお勧めしておりますので、ぜひご来院ください。