暑いですね。(夏バテについて)

暑い日々が続きますね。

昔より絶対暑い気がします。。。。

気象庁によると、日本の平均気温は過去100年間で約1.2℃上昇しているとのことです。

猛暑日(最高気温が35度以上の日)の数も年々増えているようです。

2024年もすでに名古屋の猛暑日は合計15日もあるようです。(2024. 7/24調べ)

名古屋の猛暑日は

2023年: 22日

2022年: 16日

2021年: 2日

2020年: 12日

となっています。

まだ7月も終わってない段階で15日って・・・

溶けますね(笑)

そんな中やはり暑さの為に体調を崩されている方も多くおられるようです。

体がだるい、食欲不振、体力低下、消化不良、頭痛、不眠など。。。皆さん少なくとも夏バテの状態にはなっているのではないでしょうか?

夏バテは医学的に特定の病名や診断名として確立されたものではありませんが自律神経の失調、軽度の熱中症、消化不良、うつ状態、栄養失調などの症状を総称して指すことが一般的なようです。

自律神経の失調というのはいわゆるクーラー病です。

冷房で過度に体が冷えすぎてしまったり、室内外の温度差が大きいことや冷房による乾燥が原因とされます。

脱水も避けなければいけないので空調は入れるべきですが極端な温度差があると自律神経が乱れたりして体調不良を起こしますので適温とされる25-28度にエアコンを設定して風が直接当たらないように調整したり、こまめな換気で湿度を保つのが良いとされます。

薄手のカーディガンやブランケットなどで必要に応じた体温調整、をしてもらい、過度に体を冷やしすぎないように場合によっては暖かい飲み物などを摂って体を内側から温めるようにします。

また、熱中症対策として水分、塩分、ミネラルの摂取やビタミンBやCを多くとると良いとされています。

皆さん理解はしていると思いますが、患者さんを診察していると水分摂取量足りている方は非常に少ないと思います。

一日1500-2000mlくらいは食事以外で水分摂取するように心がけてください。

コップでいうと8-10杯ですね。

難しい場合は水分含有量の多い食品で補う方法もあります。

高水分含有量の食品

果物と野菜:

キュウリ:約95%の水分

レタス:約96%の水分

トマト:約94%の水分

スイカ:約92%の水分

いちご:約91%の水分

メロン:約90%の水分

オレンジ:約87%の水分

乳製品:

牛乳:約87%の水分

ヨーグルト:約85%の水分

スープ:

チキンスープ:約92%の水分

スイカなんかはこの季節すごく良いのではないでしょうか?スイカに塩というのも熱中症対策の理にかなった対処法かもしれませんね。

また、お茶で水分を補う方も多くおられますが緑茶やコーヒー、紅茶はカフェインが入っており利尿作用があるため水分補給には適さないとの話もあります。

アルコール類も利尿作用があり、喉が渇いたからととりあえずビール!は絶対にNGな対処法だと思います。

私は麦茶やスポーツドリンク、経口補水液をお勧めしています。特にスポーツドリンクはミネラルも豊富ですしクエン酸なども入っており吸収も良いため非常に良い選択肢と思います。(ただし、糖尿病や高血圧を含む心疾患のある方は個別の対応が必要と思いますのでかかりつけの先生に相談をしてください。)

ある栄養士さんは麦茶に梅干を入れるのがお勧めと言ってました。糖分は避けたいからという事でしたが麦茶に梅干。。。私は怖くて飲めません。勇気ある方はお試しください(笑)

あとはエネルギー産生をサポートするビタミンBや抗酸化作用をもち、細胞のダメージを抑えてくれるビタミンCやエネルギー産生して疲労回復に役立つクエン酸などが熱中症の予防や回復に役立つとされています。

ビタミンBは豚肉や玄米、大豆、ナッツ類などに多く含まれています。

ビタミンCは柑橘類やベリー類、トロピカルフルーツ、緑黄色野菜に多く含まれています。

クエン酸は柑橘類、酢、酸っぱい果物などに多く含まれています。

部活の時にレモン水を摂ったりしたのはこういう理由ですね。

体力維持の為に適度な運動も良いとされていますがこの暑い季節、私はあまり強くは推奨しません。

先日トレーナーの方ともお話してきましたがやはり室内で出来る運動をするか夜間や早朝といった気温が割と落ち着いた時間帯に実施するなど対策を取りながら運動が良いと言っていました。

おススメはサイクリングや水泳、ヨガなどだそうです。

水泳中の熱中症も最近話題に上がることが多いので水分摂取は定期的に行い、脱水にならないように注意して無理のない範囲でやるようにしましょう。

夏バテで食欲が落ちたり元気がなくなっているところに脱水や電解質異常(塩分不足)などが合併すると本格的な熱中症になってしまいます。

適切な生活をすることで本格的な状態悪化する前に(夏バテくらいの状態で)調整をしてこのくそ暑い夏を乗りましょう。

まだまだ夏の始まりと思いますがお体ご自愛ください。